2010年6月21日月曜日

OGRE - 本体のコンパイル

デバッグするのに SDK の DLL だけだとステップインしてトレースできないため不便。Ogre 自体がバグるってことはほぼないと思いますが、自分で組んだものがバグったとき何が悪かったのか調べる際に Ogre 内部までトレースできると問題を見つけやすいので、ソースを取ってきて自分でコンパイルしてみました。
最初、大量に外部ライブラリをいちいち取ってこなければならないと知り、絶望しました orz。しかし、OgreMain のコンパイルに必要な分は Dependencies パッケージをダウンロードしてくればいいとわかったため、とりあえずやってみました。…結局いくつかは、自分で取ってくることになりましたが。

1.Ogre 本家の Source から「OGRE 1.7.1 Source For Windows」と「Microsoft Visual C++ Dependencies Package」をダウンロードします。
2.Dependencies の方を解凍すると src フォルダに VisualStudio のプロジェクトファイルがあるのでそれを開いてすべてコンパイルします。
3.cmake と 7z と Graphviz、それに boost が必要らしいので、Windows 用インストーラ付きのものをダウンロードしてきてインストールします。cmake は環境変数 Path に設定するのがインストーラでオプションになっているので忘れずに設定します。7z はインストール後に自分で環境変数 Path にパスを追加してやります。boost は環境変数 BOOST_ROOT にパスを設定します。
cmake http://www.cmake.org/cmake/resources/software.html
7z http://sevenzip.sourceforge.jp/
Graphviz http://www.graphviz.org/Download..php
boosthttp://www.boost.org/

4.Ogre 本体ソースを解凍後 VisualStudio Tools のコマンドプロンプトを起動し、ogre_src_v1-7-1\SDK\Win32 へ移動します。
5.環境変数 OGRE_DEPENDENCIES_DIR に上でコンパイルした Dependencies のパスを設定しておきます。
>set OGRE_DEPENDENCIES_DIR=C:\Dependencies
6.buildsdk.bat を使用して VisualStudio 用プロジェクトファイルを作成します。その際、コンパイラのバージョンを指定する必要があります。例えばうちは VisualStudio2008 でしたので
>buildsdk vc9
と入力します。64bits 環境な場合は vc9_x64 のように指定するみたいです。
実行すると何か見つからないというパッケージがまだたくさんありますが、OgreMain のためには必要ないと思われるので無視しますw 各種プラグインが必要なら Could not found と表示されるすべてのパッケージを取ってくる必要があると思います。
7.buildsdk.bat のあるフォルダの下に vc9 フォルダが作成され、その下にプロジェクトファイルができているので、VisualStudio で開いて OgreMain をコンパイルします。

…と、これでとりあえずコンパイルは通りましたが、6.の段階で BuildType dynamic とか出てるというのは、なんらかのオプションで、この段階で static にできたりするのだろうか…?だとしたらそれはどこで指定するんだろう?うーん、ま、これで使えるみたいだし、とりあえずはいいかな。


2010/06/27 追記
CMake をインストールすると付属している cmake-gui を使用すれば、外部ライブラリのパスとか、選択できるオプションも全部 GUI で設定できたようです。ここで static にすることもできました。

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