2013年3月4日月曜日

SPDI/F でサラウンドはいろいろ面倒だったという話

結論から言えば、SPDI/F には何種類かあり、しかもそこを通すデータの種類にもいろいろあるので、ちゃんと調べてから買わないとサラウンドを楽しめませんよ、という話です。

1..SPDI/F のケーブル・コネクタ
 SPDI/F ケーブルには以下の種類があります。
・光デジタル (角形)
・光デジタル (丸形)
・同軸デジタル
それぞれコネクタが違うので、自分の使おうと思っている機器がどの SPDI/F なのか確認しておきましょう。ただ、光デジタル同士は変換器があるようなので、角形と丸形は混在してもなんとかなるようです。

2.データの種類
 たくさんあるようです…。とりあえず必要となりそうなのは
・リニア PCM ... 圧縮なし
・ドルビーデジタル ... ドルビーラボラトリーズ社の音声圧縮方式
・DTS ... DTC Inc. の音声圧縮方式
・MPEG-2 AAC ... デジタル放送などで使われるもの
です。

リニア PCM は圧縮せずに音声データを流す方式のため、SPDI/F ではステレオが限界です。

ドルビーデジタルにはいくつかの種類があり、基本的に 5.1ch が可能ですが、6.1ch ならドルビーデジタルサラウンドEX、7.1ch ならドルビーデジタルプラスかドルビーTrueHDに対応しているか確認が必要です。
また、PC ゲームでは通常のドルビーデジタルではサラウンド出力ができないため、ドルビーデジタルライブが必要になります。
ちなみに、ドルビープロロジックII(PLII) はステレオ音声を無理矢理サラウンド風にしているだけで、本当のサラウンドではありません。

3.接続方法
 当然のことなのですが、何らかの中継器を通してサラウンド出力機器に接続する場合、中継器も必要なデータ形式に対応している必要があります。うちではまったのは、
  BD プレイヤー等 →(HDMI)→ TV →(SPDI/F)→ サラウンドヘッドフォン
と接続したのですが、間に挟んだ TV がドルビーデジタルに対応していないためサラウンド再生されないという残念な結果になりました。こういう場合、音声だけを事前に分離する必要があり、
  BD プレイヤー等 →(HDMI)→ 音声分離器 →(SPDI/F)→ サラウンドヘッドフォン
                                      →(HDMI)→ TV
というふうに、音声分離器で音声だけ分岐させる必要があります。この音声分離器も、同軸デジタルのみしか対応していないものとかありますので、十分注意してください。うちは間違ってこういう機器を買ってしまい、2万円ほど無駄にしました orz。

それと、Wii-U なんかはサラウンドに対応していますが、現状リニア PCM のみにしか対応していないため SPDI/F ではサラウンド出力できません。